今年で、Q!!Maru Cup は9年目になっていた。
私と言えば、個人的に辛いことが多く、今回のレースに対しては
既に義務感しかなくなっていたのは事実である。
いつになっても、ただの参加者にはなれない。
なったらなったで文句を言うのかも知れないが、こと今年に関しては
参加するのすら辛い精神状態だった。
この状況でレースに出てしまうと、負けたときのショックは大きく後悔ばかりが残ってしまう。
自分を責めるしかなくなる。
実は、レース序盤はまさにその通りの状況になってしまっていた。
なぜ無理をしてレースに出ているんだろう?
監督もドライバーもヘルパーも、信じてくれていたはずなのに、このマシンの出来は何だ?
よほどの奇跡か天変地異でも起きない限り、表彰台すらあり得ない。
マシンはみんなで作った物ではなく、私しか弄っていない。
私の責任なのだ。
そして、自分のドライブの不甲斐なさも手伝って、かなりダメージを受けていた。
そこに雨のドライブのチャンスが巡ってきた。
立ち直るのには、このチャンスしかない。
来年まで、この精神状態でいるわけにはいかない。
でも、それでダメだったらもう何もない。そうしたら、何もかもやめよう。
最後の博打である。
冷静に戦略として考えれば、早めにタイアを交換するリスクを選ぶべきだったし
再び岩崎を走らせる手もあったはずだ。
でも、その最後の最後の戦いに臨みたいという意識もあったのだろう。
そして、そのステージではずかしくないドライブができた。
ドライバーとして、まだ魅せることができた。
この雨と、走らせてくれたチームと・・・全てに感謝の気持ちになった。
レースの結果は、ただの4位。
しかし、今年もそこにはいくつもの「たら」「れば」がある。
何度も言うことだが、結果に「たられば」は無いと皆が言う。
私は断じて違うと思っている。
「たられば」で評価をするのは愚かだが、「たられば」すらない状態だったら
その次に何が待っているというのだろう?
来年10周年を迎えるQ!!Maru_Cup。
さて、どうしようか?
(もう少し続く予定です(^^;)
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